縫工筋
縫工筋
縫工筋についてまとめて見ました。
解剖学的特徴
・起始：上前腸骨棘
・停止：脛骨粗面の内側 下腿筋膜を形成（鵞足となる）
・神経支配：大腿神経（L2-3）
・作用：股関節屈曲・外転・外旋
膝屈曲
下腿内旋
→あぐら姿勢
・筋連結：大腿筋膜張筋 大腿直筋 薄筋 半腱様筋 腸骨筋
鵞足
- 縫工筋、薄筋、半腱様筋で形成
- 停止部付近で脛骨粗面内側に付着し鵞足を形成。
- 膝関節の安定性に関与。
スカルパ三角
- 縫工筋、鼠径靭帯、長内転筋で形成
- 大腿動脈、大腿静脈、大腿神経が通過する。
筋の特徴
- Knee-inのアライメントを強制される場合、膝関節の動的安定性には鵞足の制御が大切である
- 全力疾走などの上前腸骨棘の裂離骨折は縫工筋の過度な収縮が原因である。
触診方法
- 端座位で股関節屈曲、外転、外旋運動を繰り返し行う。
- 上前腸骨棘の前方に指をあてることで、縫工筋の起始部を触知可能。
- 運動を反復しながら、縫工筋内縁を下方へたどって行く。
- 膝関節近位では内側広筋の後縁に沿って走行している。内側広筋を包むように触ることで縫工筋を前方から触診可能。
- 鵞足部では最も前方を走行している。縫工筋腱は脛骨粗面内側で触診可能。
